投票日の次の日は信じられない思いでニュースを見ていて、かつてその地で暮らした人間として暗然たる気持ちになってました。が、朝起きるとロストベルトの州をバイデンがとったとの女房の知らせに持ち直し、先ほど、ジョージアで逆転して、なんとかなりそうと、胸をなで下ろしてるところ。
それにしても、半数の人間がトランプの言動を見て嫌悪感を覚えないことにあらためて驚きます、なるほどこうやってヒットラーは民主的にユダヤ人大虐殺の道を歩くことができたのかとも妙に納得しました。投票所で銃を持って投票に来る人をにらみつけてる若者はまるでヒットラーユーゲントのよう。投票に行ったらこんなのがいたら、と思うとぞっとします。人間は一向に学習しません。バイデンが勝っても半数がそういうことにを支持してる情況にに変わりはなく、アメリカにはもう二度と行かないかな。一体、アメリカの理念と理想はどこにいったんだ。日本でもどんどん広がってるポピュリズムは憂うばかりですが。
いまはともかくバイデンの身の安全を願うばかりです。あんな支持者が人口の半分を占める中を道を歩いて会場に入るのは、見ているだけで冷や冷やします。まさに命がけだ。
そんな中、新型コロナが激しい勢いで広がってます。NYでは20%程度の人が7月の時点で新型コロナに対する抗体を持っていたと報じられてます。死者は米国の全人口の0.1%を超える勢いです。フランスでは、わずか一日で全国民のほとんど0.1%近くが陽性になってます。
治療法は大分進歩して重症者は減ってきてはいますが、意外なくらい新しい薬は出てきません。唯一、希望が持てそうなのは、食べるワクチンがオーストラリアで治験がはじまったというこのニュース。
https://www.businesswire.com/news/home/20201102005496/en/
bacTRL-Spikeというこのワクチンは何と乳酸菌です。この菌には新型コロナのスパイク蛋白を作るプラスミドDNAが含まれ、おそらくこの菌が小腸上皮細胞に取り込まれる際に一部のプラスミドが細胞内に放出されて、それがその細胞でスパイク蛋白を作るように仕組まれているのでしょう。ほんとに効くのか、とは思いますが、腸管免疫はバカにできません。長期的にも安全性は高そうで保存も楽で、配ればいいので広めるのも容易なはず、唯一、期待の持てるワクチンかもしれません。
追記
最初、自由党のJo Jorgensenがジョージアで6万票もとっていて、キャスティングになってることを書きましたが、この党の主張、ちらっとしか見てなかったもので、大幅に間違ってかきました。この人についてはこちらの記事が詳しい。news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20201106-00206676/
極端な自由主義を掲げる党で、共和党に不利になったというのがこの人の見立て。たしかに内容は共和党に近いのだけど、心情的にはそうでもない気がする。ともかく、この人の記事は詳しく事実については正確なようで、この部分、速攻でカットしました。