塩野義が新型コロナの蛋白を用いたワクチンの1/2相試験を開始しました。蛋白生産は時間がかかるので、これは仕方ありません。十分早いと思います。米国ではノバドックス社がすでに3相試験は英国で行われていて、塩野義の先にいってますが、自分の国では、なぜか製造体制の確立に時間がかかっているとかで、これから3相試験の申請だそうです。英国の方で先に結果が公表されるようです。
蛋白をワクチンとして用いるための技術は、これまで十分に長い時間をかけて検証され、安全性について確立しています。ワクチンなので、一定の副作用は必ず起こりますが、長期的な副作用はないはずで、抗体がちゃんとできて長く作用する事が確認さえできれば、安心して打てます。但し、普通は数年かけて試験を行います。ただ、蛋白ワクチンの副作用はほぼ急性で、長期的な、たとえばガンになるリスクの増加などは、まず考えられないので、3相の試験までやれば、だいたいはOKなはず。
塩野義はこれから試験を1年くらいかけて行います。来年末には使えるようになるのではと期待されます。ノバドックス社のが日本で使えるのか、わかりません。政府は買ってないのじゃないかな。
こういうのができてきてるので、そろそろRNAワクチンは却下してもいいのではという気もします。この数ヶ月間のラグを待てるかどうか。既に、どの戦争よりも被害者が多くなっている悲惨な米国の情況では、待てないとは思います。RNA自体、リポソームを用いる技術、いずれも、不確定の要素が多いのが心配です。とはいっても、それほどひどい副作用はおきないのではないかとは思いますが。感染リスクとどちらが高いのか、慎重な、難しい判断が必要となります。ともかく私は来年末まで塩野義(か他社の蛋白ワクチン)のを待つつもりです。