2020年11月2日月曜日

またレディ・ガガが来るらしい

いよいよ明日が米国大統領選挙の日。トランプのあまりの卑しさに、余所の国のトップのこととはいえがっかりしてきました。ただこれは米国だけの話ではありません。ポピュリズムは世界共通の問題で、特に今はじまったものでもありません。ヒットラーだって大勢の熱狂的な民衆によって誕生した政権でした。そういう政治家がいるということは同じような人間がそれだけいるということ。

誰にも彼のような部分はあります。ただ、そこは恥ずかしいから表に出さないようにしてるだけ。日本でも同じことがいくつもおきてます。自殺者すら出たのに森友学園には関与しなかったと言い張って通した元総理、政府に反対する学者は日本学術会議員に任命してなくてもそれは大学の偏りだ、既得権益だ(このほぼボランティア団体にどこに利益があるものか)と次々に思いついたことを言い張る今の首相、あるいは都合の悪い話はデマ・フェイクというだけの大阪維新の会、どれも根は同じこと。昨日の大阪市廃止の住民投票は基本的には悪いものではないという感じはしてましたが(大阪が決めることであんまり見てないけど)、大阪維新の会はちゃんとしたシミュレーションが出せず、ただ怒鳴るだけ。トランプと同じでした。

学術会議の件は、政府の問題はひどいが、それ以前に、この組織自体が学問的に正しいことなら政府が受け入れるはず(あるいは、なければならない)という前提に基本的な問題があると思います。そんなのはお花畑でしょう。こういうものは廃止して、横のつながりのない学会同士をつないで国のあり方に忖度せずに意見できるような独立した組織を作らないとだめだろうに。私の属する学会でも意見表明してますが、政府と学会の双方に別の問題がある事を感じて、私はノーコメント。

ともかく、気になる明日の海の向こうでの選挙。ここに来て、レディガガが最後の支持集会に出てくるというニュースに、またかとひんやりする感を抱いたのは私だけではないはず。前回、最後の支持集会でレディガガがサプライズ登場してきて、ヒラリーが、thanks, Gaga とかいったのを見て、どうせエスタブリッシュメントの集いと、いやになった人が増えたのじゃないかと思っていたら、案の定。

もともと、バイデンがいいとはちっとも思えない、だけどいくらなんでもトランプよりはずっとマシという、きわめてmotivationの上がらない闘いです。レディ・ガガガガには引っ込んでいて欲しいのだが。