2020年11月8日日曜日

ようやく

 ようやくメディアが当確を打ってきました。寝る前にペンシルバニアで99%開票となりすでに3万票近く差がついていたので当確にしないとは随分慎重だなと思ってましたが。休日の朝にしてはちょっと早かったけど目が覚めたときにすぐにスマホでチェック。この当確をうけてバイデン氏とハリスさんが勝利演説を行いました。BBCとCNNで見てました。ハリスさんの英語がとってもわかりやすく良い感じ。そのぶん、バイデンさんの東部訛りとちょっと難しい言葉に苦戦しましたが、だけど格調高いことはよくわかりました。

まだ確定ではないのですが、さすがに大統領権限でも一人では無茶苦茶はできないので、これがひっくり返ることはないでしょう。ただちょっと不思議なのは、この当確はメディアが打ったもので、バイデン陣営はこれを受けて勝利演説をしたこと。政府よりもメディアの方が強いということか。だけど、これは何のかんの言われてもメディアへの国民の信頼でもあり、健全なのかもしれない。政府のいうことは多くの国民はあんまり信頼してません。

これまで米国最低の大統領はというと、ウォレン・ハーディングという、1921年から3年までの大統領ということになってきました。Bob Dylanのアルバムタイトルにもなった曲、John Wesley Hardingもこの人のことともいわれてます。例によってはっきりしませんが。彼は、America firstを掲げ、移民を排斥して国際連盟を脱退し、富裕層の減税を進めて、消費の大拡大をもくろんで、これが29年の大恐慌につながったとされています。さらに政府内要職には友達で固めたのも有名。その多くが職権を乱用して汚職に走り、一人は汚職で摘発されて1年間監獄暮らしになりました。

ハーディングはアラスカへの遊説の際に食中毒になり、そのあとで脳梗塞になってやめたとか、自殺とかいう話もありますが。トランプのこの4年間はハーディング大統領とよく似てるところが多くありますが、トランプさんは友達どころか一家を要職に就けるところからはじまり、ハーディングを上回る史上最悪の大統領として記憶されるのは確実。アメリカの負の側面を世界に晒しました。

世界にとって、彼がいなくなるのは喜ぶべきことです。共和党の理念自体は人種差別、文化への軽視とは本来は無縁で、優れた人も大勢います。なのに何でこんなのが出てきたのか、これは今後、多くの研究の対象になるでしょう。こういうファミリーのために、世界がエネルギーを使ってる余裕はありません。

いかに彼が地味かというのは、私の使ってるATOKのちょっと古いのでは「ばいでん」とうっても、売電としか変換されないことからもわかるとおり、古すぎるというのはさておき。